赤身(AKAMI)

ヒラソウダの握り寿司の画像
ヒラソウダの握り

ヒラソウダの握り

【握り寿司: 赤身
ヒラソウダとマルソウダはともによく似た紡錘形の魚ですが、やや体高が高く、輪切りにした断面が楕円形なのがヒラソウダ、体高が低く、断面がより円形に近いのがマルソウダです。

マルソウダよりもヒラソウダのほうが脂の乗りが良く、味も優れているとされます。両種とも鮮度が落ちやすく、鮮度管理が不十分だとヒスタミン食中毒を起こすことがあります。特にマルソウダはヒラソウダよりも鮮度の低下が早く、血合いも多いため、生食は避けたほうが賢明です。一方、鮮度の良いヒラソウダは刺身やたたきで美味しく食べられ、握り寿司にも使われます。鰹に比べて酸味が弱く、酢飯との相性が良いため、鰹よりも食べやすい魚です。醤油漬けにして焼いても美味しく食べられます。

一方、加工品にはマルソウダが特に適しており、両種ともソウダ節やなまり節などに利用されます。なかでも脂の少ないマルソウダは宗田節の原料として重要です。宗田節はイノシン酸などの旨味成分を豊富に含み、一般的な鰹節よりも濃厚でコクのある風味が特徴です。そのため、麺つゆやタレ、きしめんなどのだしに広く使われています。

【ヒラソウダの生態】
ヒラソウダは南日本、世界中の温・熱帯海域に分布する。主に沿岸から沖合を大群をなして泳ぎまわる。体は紡錘形で、近縁のマルソウダより強く側扁し、体高が高い。全長は30~40cmで、最大60cmになる。因みにソウダガツオ(宗太鰹、騒多鰹)とは、同属に分類されるマルソウダとヒラソウダの両種を指す混称でもある。

【ヒラソウダの基本データ】
分類:スズキ目マグロ科ソウダガツオ属
学名:Auxis thazard thazard (Lacepède, 1800)
地方名:フクライ(宮城)、ノドグロ(千葉、神奈川)、シブワ(静岡県内浦)、デブガツオ(富山)、ヒラメジカ(高知)、スンポオ(福岡)
由来:大きな群れとなって水面にしぶきを立てながら小魚を捕食して回遊する様子が騒がしいところから来ている。

(2026年9月7日加筆)

主産地

高知

夏〜初秋