【握り寿司: 巻き物】
赤貝のヒモは、一つの赤貝から一本しか採れない希少な部位です。ヒモきゅう巻きは、その赤貝のヒモときゅうりを芯にして巻く細巻きです。ヒモは、赤貝特有の磯の香りとかすかな渋みが本体以上に強く、本体より好きという方も多くいます。そのコリコリとした食感と旨みに、きゅうりの爽やかな香りと食感が加わり、最高のハーモニーを生み出します。
すし職人は、海苔の黒、シャリの白、きゅうりの緑、ヒモの赤を生かし、美しく華やかな彩りを寿司に加えることを意識しています。ヒモきゅう巻きは、味わい、食感、見た目の三拍子がそろい、寿司通に絶対的に支持されるネタです。私見ですが、これこそが海苔巻きの傑作と言えるのではないでしょうか。
ヒモは、握り寿司にしたり、本体とシャリの間に挟んだりして味わうこともでき、ヒモ好きにはいくつかの楽しみ方があります。でも、赤貝を召し上がる機会があれば、細巻きはぜひヒモきゅう巻きをご指名ください。きっと、海苔巻きの傑作と呼ばれる理由をご実感いただけるはずです。
(2026年7月31日加筆)