【握り寿司: 貝】
小柱はアオヤギ(バカガイ)の貝柱のことです。アオヤギには貝柱が二つあり、大きい方を「大星(おおぼし)」、小さい方を「小星(こぼし)」または「バラ星」と呼びます。豊洲市場などでは、それらを選別して販売しており、このような細かな分類は日本ならではといえるでしょう。なお、ホタテガイは片方の貝柱が退化しているため、貝柱は一つしかありません。
アオヤギは身の部分よりも貝柱の価値が高く、小柱は高級なすしダネとして珍重されています。貝特有の上品な甘みとサクッとした歯切れのよい食感が魅力で、主に生のまま軍艦巻きで提供されます。
一般的に、小さい「小星」は天ぷら店で、大きい「大星」は寿司店で使われることが多く、それぞれの特徴に応じて使い分けられています。
江戸前として知られる東京湾産の小柱は、ほのかにオレンジ色を帯びた美しい色合いと優れた品質で高く評価されています。しかし近年は漁獲量の減少により、市場で流通する小柱の多くを北海道産が占めています。
アオヤギは独特の風味から好みが分かれる一方、小柱は貝特有の甘みとサクサクとした食感を楽しめるため、多くの人に親しまれている高級すしダネです。
【コバシラ(アオヤギ)の基本データ】
分類:マルスダレガイ目バカガイ科バカガイ属
学名:Mactra chinensis Philippi,1846
(2026年7月18日加筆)