【握り寿司: 巻き物】
穴きゅう巻きは、細切りにした煮穴子または焼穴子ときゅうりを具材として、海苔で酢飯と一緒に巻いた寿司です。穴子のやさしい甘みと旨みに、きゅうりのシャキシャキとした食感とさっぱりした風味が加わり、酢飯との相性も抜群です。後味が軽やかで食べやすく、細巻きの中でも人気があります。味付けはツメ(甘だれ)だけでいただくことが多いですが、わさび醤油を添える寿司店も少なくありません。また、関西では焼穴子、関東では煮穴子を使うことが多く、地域によって異なる味わいを楽しめます。
穴きゅう巻きが広く親しまれるようになったのは、かっぱ巻きが全国に普及した昭和30年代以降といわれています。きゅうりにさまざまな具材を組み合わせる細巻きが広まり、赤貝のひもを使った「紐きゅう」や、うなぎを使った「うなきゅう」と並んで、穴きゅう巻きも定番の巻き寿司となりました。一般的には細巻きで提供されますが、寿司店によっては卵焼きや大葉、椎茸などを加え、中巻きや太巻きに仕立てることもあります。
(2026年7月30日加筆)