エビ・カニ

アルゼンチン赤エビの握り寿司の画像
赤海老の握り

赤海老の握り

【握り寿司: エビ・カニ】赤海老と呼ばれる海老(角長千尋海老、トラエビ、モギエビ、クマエビ、ヒゲナガエビなど)は多数存在する。一般にはアルゼンチンアカエビと呼ばれる。主にアルゼンチン南部の大西洋の浅い水深5~25mに生息し、時におびただしい数の群れを作る。そのため網でまとめて漁獲できるので、比較的安価なコストである。エビ類の中では成長スピードが早いが、近年は資源枯渇のため高騰している。

輸入冷凍エビと言えば、ブラックタイガーやバナメイエビなどが良く知られているが、これらが東南アジアなどで養殖されたものであるのに対し、赤海老は天然物を漁獲したものです。そして鮮度保持のため船上で選別され急速冷凍されているので、刺身や寿司に使える。それと茹でてもいないのにまるで茹でたかのような赤い見た目なのが特徴です。これは赤い色素のカロテノイドによるもので、ブラックタイガーの約2倍も多く含まれている。

少し前まで回転寿司屋でボタン海老と言えばこれを指していた。よく言えば、代用品で、悪く言えば、食品偽装です。どちらにしても味がいいから、赤海老と名前が変わっても消費が伸びている。アルゼンチンで年間20万トン前後の漁獲の内、約2万トン強が日本へ輸出されている。

身質はタラバエビ科の甘海老やボタンエビに近く、柔らかくて甘みがある。そして鮮やか赤は食欲をそそる。正直ボタンエビと言われてもわからないかもしれない。握り寿司にする時は、ボタンエビのように生で食べても悪くはないが、軽く炙った方が食感も生まれることで一つ上の味になる。

【アカエビの基本データ】
分類:十脚目クダヒゲエビ科ヒメクダヒゲエビ属
学名:Pleoticus muelleri (Bate,1888)
地方名:アカエビ
由来:茹でなくても赤色が美しい海老なため、ふさわしい名前だ。

主産地

アルゼンチン ブラジル

名産地

サンホルヘ湾

通年