【握り寿司: 白身】日本南部および東太平洋を除く、世界の温暖海域に広く分布する海水魚。沿岸から沖合の表層域に生息する。最大で体長150cmに達する。外見はコバンザメに類似し、体はやや細長い流線型。体色は茶褐色で、若魚には2本の淡色縦縞が見られるが、成長に伴い消失し、成魚では全体が灰褐色となる。
食用魚としての認知度は高くないが、主に練り製品の原料として利用される。かつては食感がカンパチに似ていることから「クロカンパチ」や「トロカンパチ」と称されたこともあり、代替魚として扱われてきた。身質は白身で弾力があり、脂肪分を含むため、刺身、塩焼き、照り焼きなど多様な調理に適する。
沖縄県久米島周辺では完全養殖が確立されており、「琉球スギ」とも呼ばれる。近年は回転寿司店などでも提供が始まっている。ただ、東京の寿司屋ではまだ見たことも、聞いたこともない。
【トレビア】
成長効率は非常に高く、魚体重1kg増加に必要な飼料量(飼料要求率)は約1.3~1.9とされる。これはマグロ(12~15)、ブリ(2.5~3)、サケ(1.2~1.5)と比較しても効率的であり、養殖に適した持続可能な魚種として評価されている。成長は速く、稚魚から約1年で200gから5kg程度に達する。
【スギの漁法】
養殖、定置網
【スギの基本データ】
分類:スズキ目スギ科スギ属
学名: Rachycentron canadum (Linnaeus,1766)
地方名:イエナギ(東京都伊豆諸島・小笠)、ツグロ(鹿児島)、スキサキ(鹿児島県)
魚名の由来:杉の木のようにまっすぐに伸びたスリムな体型が魚名の由来とされる。
鹿児島 長崎
夏