白身(SHIROMI)

シイラの握り寿司の画像
シイラの握り

シイラの握り

【握り寿司: 白身】シイラは世界中の温帯・熱帯海域に広く分布する回遊魚です。体は側扁し、成魚の雄は前頭部が突出して角張っている。体長は1.8メートルに達する。体色は背側が青みがかった黄色、腹側は淡黄色です。数匹から数百匹の群れで表層部を泳ぐ。この魚は雌雄仲良く泳いでいることから塩千品を婚礼の結納に用いたりするところもある。

シイラは鮮度が落ちやすく身が水っぽくなりやすいため、不味いという印象になりがちです。活け締めし、しっかりと血抜きをすることが重要である。かつてはブリやヒラマサと偽装されることがあった。つまり美味で安価であることを意味する。一方、欧米では高級魚として扱い、ハワイではマヒマヒと呼んで、ステーキやフライにする。

日本では新鮮なものは刺身や寿司にする。白身のさっぱりした魚であるが、旨みが薄いと感じるため、寿司ネタとしては高級なものとはいえない。東京の寿司屋では見たことはない。

一般的には、味噌漬けにしたり、酒粕焼き、照り焼き、バター焼き、揚げ物などに調理される。調理上の注意点として、皮には表皮粘液毒があるため、適切に処理する必要がある。

【シイラの栄養成分】
シイラは、高たんぱく・低脂質を特徴とする魚である。文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)」によると、生のシイラ可食部100gあたりのエネルギーは約109kcalであり、たんぱく質は20.2g含まれている。一方、脂質は1.1gと少なく、魚類の中でも比較的さっぱりとした栄養組成を持つ。無機質では、カリウムが360mg、リンが200mg、マグネシウムが30mg含まれている。

脂肪酸については、DHAが約80mg、EPAが約30mg含まれている。青魚と比較すると含有量は控えめであり、シイラは脂質由来の栄養機能よりも、良質なたんぱく質を効率よく摂取できる点に特長がある魚種といえる。炭水化物はほぼ含まれておらず(0.1g未満)、全体としてシイラは、高たんぱく・低脂質・低エネルギーという栄養特性を持つ魚介類である。

【シイラの基本データ】
・分類:スズキ目シイラ科シイラ属
・学名:Coryphaena hippurus Linnaeus, 1758
・地方名:マンビキ/シビトクライ(千葉県)、トウヤウ(神奈川県三崎)、サンペイシイラ(富山県新湊)、くまびき(大阪府、高知県)、マンサク(広島県、山口県)、ヒス(鹿児島県)、ヒョウノイオ(奄美)、フーヌイオ(沖縄県)
・魚名の由来:体表が固く、薄身で肉が少ないことからなど。

(2026年1月28日加筆)

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