赤身(AKAMI)

コシナガマグロの握り寿司の画像
腰長鮪の握り

腰長鮪の握り

【握り寿司: 赤身】
コシナガマグロは市場への入荷量が極めて少なく、年間を通してもほとんど見かけることのないマグロである。その希少さから魚市場では「バケ」と呼ばれることがあり、市場関係者でさえコシナガを明確に認識している人は多くないといわれる。「バケ」とは、有名な魚によく似ているものの別種である魚を指す市場用語で、コシナガマグロはクロマグロの幼魚であるメジマグロと非常によく似た外見を持つことから、この名で呼ばれている。

コシナガマグロは流通量の少なさや知名度の低さもあり、市場価格は比較的安価である。しかし近年は長崎などでまとまって水揚げされることがあり、偽装販売には注意したい。但し、豊洲市場では稀に見かける程度である。

身色はクロマグロよりやや淡い赤色で、味わいもメジマグロに近いとされる。脂のりはクロマグロほど強くないが、キハダマグロとも異なる独特のさっぱりとした後味がある。長崎県、島根県、山口県などでは寿司ネタとして提供されることもあるが、東京の寿司店で積極的に扱われることはほとんどなく、居酒屋などで新鮮なマグロとして供される場合が多い。決してまずい魚ではないが、わざわざ目当てにして食べるほどの寿司ネタではなく、珍しい地方魚として出会えれば試してみる価値があるだろう。

【コシナガマグロの漁獲量】
世界で漁獲されるマグロ類の総量は年間約400万〜500万トンに及びますが、その中でコシナガマグロの漁獲量は約15万〜16万トンにとどまります。日本における漁獲量はさらに少なく、主要なマグロ類の中では最も少ない部類に位置し、統計上も「その他のマグロ類」としてまとめられるほど流通量の限られたマグロです。

【コシナガマグロの漁法】
定置網、延縄漁

【コシナガマグロの基本データ】
・分類:スズキ目サバ科マグロ属
・学名:Thunnus tonggol (Bleeker, 1851)
・地方名:バケ、シロシビ(鹿児島県)、ビンツケ(長崎県)、トンガリ(九州)
・由来:尾の付け根(尾柄部)が他のマグロ類に比べて細長く、尾に向かってスマートな体型をしていることから、その名が付いた。

主産地

長崎 島根 山口

秋~冬