白身(SHIROMI)

ホウボウの握り寿司の画像
魴鮄の握り

魴鮄の握り

【握り寿司: 白身】魴鮄は暖海性の魚で、西太平洋から黄海、東シナ海、南シナ海まで分布し、水深100-200mを中心に水深600mほどの深い砂泥底で生息しています。大きな頭と半円形に広がる蝶の羽のような胸ビレが特徴的です。胸ビレは水平方向に広がり、鮮やかな青緑色に瑠璃色の縁取りと斑点がある。

見た目の悪い魚ほど旨いがまさに当てはまる。艶やかに澄み切った身からは想像もできないほどの旨味が溢れる。白身特有のくせのない甘さが口の中に広がる一品だ。ただ、可食部分が4割程度と歩留まりが低い点が、寿司屋のネタケースに並ばない理由の一つだ。寒い季節の1kg以上の大魚は、身が薄っすらとピンクに染まって、脂がよくのり、特別な旨さがある。

【ホウボウの漁法】
底曳網、刺網、地曳網など

【ホウボウの基本データ】
分類:カサゴ目ホウボウ科ホウボウ属
学名:Chelidonichthys spinosus (McClelland, 1844)
地方名:キミオ(青森県)、ウチモギ(秋田県)、ギス(福島県)、シシツボ(石川県)、コトチ(島根県松江)、ホンボウ(和歌山市)、カナガシラ(山口県)、ホコノウオ(九州)、ホコノハ/ホゴ(鹿児島県)、ドコ(秋田県)、キミウオ(新潟県)、カナンド(愛媛県)、ホウホウ(富山県)、コト(鳥取県)、コウボウ(広島県賀茂郡)、ウンブ、キンツ(有明海)、
名前の由来:浮き袋を使ってボーボーと音を出して鳴くことから、鳴き声に由来する説や、魚には珍しく這って歩くことから、「這う這う」が「ほうほう」となり、連濁して「ホウボウ」になった説などがある。

主産地

九州 島根 山口

名産地

佐島 大原