赤身(AKAMI)

大西洋クロマグロの握り寿司の画像
大西洋クロマグロの握り

大西洋クロマグロの握り

【握り寿司: 赤身
ニューヨーク、ボストン、カナダ産の大西洋黒鮪(以前はジャンボ。最近はボストンマグロなども言われる)はランクが上で、少し身質が劣るのがスペイン、マルタ、クロアチア産となる。特にアイルランド産は捕れる海域が、寒冷地の最北端で水温が低い。そのため魚体は締まり、低水温から内臓を守るために腹部分に脂が乗る。

ただ、現在、寿司市場で流通している大西洋黒鮪の多くは、地中海で蓄養されたものである。主な産地としては、スペイン、マルタ、クロアチア、トルコなどが知られている。これらの地域では、天然の幼魚や若魚を捕獲し、生け簀で一定期間育てながら、イワシや鯖などを与えて脂を乗せる「蓄養」が盛んに行われている。地中海で蓄養された大西洋黒鮪は、脂の豊富さから、日本の寿司市場ではトロ向きとして評価されることが多い。

一般的に北大西洋産の大西洋黒鮪は脂も旨みもあり、価格も平常時の天然近海の太平洋黒鮪と遜色がない。豊洲市場では2種類の黒鮪を区別していない。

【大西洋クロマグロの生態】
黒鮪は、市場では2種類が混在しています。一つはアメリカ東岸から地中海、黒海までを大きく回遊し、地中海付近で産卵する大西洋黒鮪です。もう一つは日本近海からアメリカ西岸にかけての太平洋を回遊し、日本の領海内で産卵する太平洋黒鮪です。この二つは亜種(別種という意見もある)にあたり、見た目はほぼ同じで、ともに寿命は30年ほど、成魚は400㎏近くにもなる。違いと言えば、解体した時の腹腔内の形状と主に食べている餌です。太平洋黒鮪は、鰯やトビウオ、そしてスルメイカなどを食べ、大西洋黒鮪はニシンを主に食べていると言われる。

(2026年5月18日加筆)

主産地

アメリカ カナダ スペイン マルタ クロアチア アイルランド

秋~冬