貝類(KAIRUI)

石垣貝の握り寿司の画像
石垣貝の握り

石垣貝の握り

【握り寿司: 貝】石垣貝は鹿島灘以北、北海道、千島列島からアリューシャン列島、更に北米西海岸にまで分布し、水深50m程までの浅い砂泥底で海中のプランクトンを食べて生息する。

岩手県広田湾で養殖が成功して、2008年頃より築地市場に出回るようになり、石垣貝として流通するようになった。仲買人によると、築地市場の関係者が「石影」を「石垣」と聞き間違えたことで市場ではこう呼ばれているとのことです。見た目が黒いトリ貝に対して、白っぽい身肉から白トリ貝とも呼ばれる。正式名称は、蝦夷石影貝 (蝦夷石陰貝:エゾイシカゲガイ)です。

トリ貝のシーズンが終わる頃、梅雨の終わり、初夏の始まりに市場に出回り始め、夏の終わりには市場から姿を消す。トリ貝の代用品としてこぞって寿司屋が使い始め、一気に石垣貝の握り寿司を見かけます。出回る時期はそんなに長くない上に、産地も限られている為、高値で取引される事が多いです。豊洲市場に出回るもので、1ケあたり200〜400円程で取引されている。天然物は滅多に豊洲市場では見かけないが、養殖物の2倍程度で取引されている。

石垣貝はトリ貝の仲間で、 シャキっと歯切れが良い食感が特徴です。味は甘みと旨みが強く、タウリン、グリシン、アルギニン等の栄養分を豊富に含む。それと生命力があり、殻から出しても2、3日は生きている。寿司職人は食べる直前に手の平で叩いて身を硬直させ、貝独特のコリコリな食感を高める工夫をしている。もちろん貝が新鮮であることの証明でもある。

【イシガキガイの基本データ】
分類:マルスダレガイ目ザルガイ科イシカゲガイ属
学名:Clinocardium californiense (Deshayes,1839)
地方名:イシガケガイ、イシガキガイ
貝名の由来: 前述の通り。

主産地

岩手

名産地

広田湾

夏(養殖)