白身(SHIROMI)

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アカヤガラの握り寿司の画像
アカヤガラの握り

アカヤガラの握り

【握り寿司: 白身】
日本近海で食用とされるのは、アカヤガラ(学名:Fistularia petimba Lacepède, 1803)とアオヤガラ(Fistularia commersonii Rüppell, 1838)の2種で、アカヤガラの方が漁獲量は多い。アカヤガラは、奇妙な見た目とは裏腹に味のよい魚として知られ、旬の白身魚が少ない夏に旬を迎える。味わいはまろやかで、肉質は他の多くの白身魚よりも弾力があります。特に、加熱しても硬く締まらず、身離れがよいため、会席料理の蒸し物などにしても美味しい。料亭などで刺身として提供されるほど上品な白身で風味がよく、握り寿司にしても当然旨い。アカヤガラは細長い体形で、長い吻(ふん)が体の大きな割合を占めるうえ、頭部も長く、実際に食用にできる身の割合が非常に少ない。そのため、歩留まりが悪く、超高級魚といえる。

京都府の公的な水産資料には、2013年秋、丹後の定置網でアカヤガラがまとまって水揚げされ、9~11月の漁獲量が平年の約14倍に当たる28トンに達した記録が残っている。一方、日本海西部・東シナ海の一部の主要港や市場などを集計した資料では、2012~2022年の年間漁獲量は約3~15トンで推移している。全国の総漁獲量は確認できていないが、少なくとも、広域で大量に漁獲される主要魚種ではなく、漁法や地域、年によって水揚げ量が大きく変動する魚と考えられる。

【アカヤガラの生態】
赤矢柄は、主に本州中部以南の日本近海からインド洋、太平洋、大西洋などの全世界の暖海に分布する。水深は200mより浅い所に生息している。岩礁、サンゴ礁の上層部を小群で遊泳する。成魚は赤褐色で、各鰭と腹側はそれよりやや色が淡く、ウロコはなくベタベタしている。体長は最大で全長2mにまで達し、その内3分の1は頭部で、口先から眼までの部分は筒状で長く伸びる。

【アカヤガラの目利き】
アカヤガラには鱗が無い。体表が滑らかで、艶のあるもの、目が澄んでいるものは新鮮である。身に張りのあるものはよい。

【アカヤガラの基本データ】
分類:トゲウオ目ヤガラ科ヤガラ族
学名:Fistularia petimba Lacepède, 1803
地方名:ヤガラ(福島県、静岡県伊豆、京都府丹後、長崎県五島)、アカヤグラ・ヤンガラ・サヨリ(静岡県伊豆)、クギウオ・シャクハチ(京都府丹後)、フエフキ(山口県下関市、長崎県対馬市・五島)、ハーフグシ(鹿児島県奄美大島)
魚名の由来:簳(矢の棒状の長い部分)のように細長い魚で、赤いという意味です。また、アカヤガラは市場でアオヤガラと区別するための呼び名です。

(2026年10月26日加筆)

主産地

長崎

旬

冬