【握り寿司: 白身】メバルは朝鮮半島、北海道南部から九州までの比較的広範囲の地域で生息している。浅い岩礁域に生息している。春告魚として、3月頃から一本釣りや延縄漁により漁獲され始め、水温が上がり始める4月にかけてよく肥え、脂も乗ってきます。ただ、背びれに毒がある魚ですので、扱う際には十分な注意を払うことが大切です。微量な毒であるがために軽視される原因でもあるが、時に重篤な症状が出る場合もある。
従来は1種(メバル)と考えられていたものが近年になって3種(アカメバル、クロメバル、シロメバル)に分類された。この3種は見た目が非常に酷似しているため、一目見ただけでは中々区別がつきにくい。一方、寿司職人が仕入れるのは、ウスメバル(オキメバル)という種で、こちらは沖合の深場にいる。
ウスメバルはカサゴの仲間ですが、カサゴより磯臭さはなく、非常に淡白な味わいをしており、身はしっかりと締まっている。脂肪分が少なく、後味がさっぱりで寿司飯との相性も良い。握り寿司では昆布締めにするのもいい。市場での入荷は安定しているが、高値で取引される。
【オキメバルの基本データ】
分類:カサゴ目メバル科メバル属
学名:Sebastes thompsoni (Jordan and Hubbs,1925)
地方名:クロマバル(関東)、クロハチメ、テンコ(越後)、ガサ(青森県弘前)、アオンジョウ、アカンジョウ(和歌山県)、ハチメ(石川県、福井県)、ジンチウ(明石)、クロガンゾ(新潟県)、メバチ(越前、陸前)、ツヅノメ(富山県魚津・東岩瀬)、マバチメ(石川県宇出津)ゴンダイメバル(鳥取県)、ワイナ(広島県)、ホシカリ(長崎県対馬)
魚名の由来:大きく張り出して目から、魚名は来ている。
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冬~春