【握り寿司: 白身】真羽太は、琉球列島を除く北海道南部から東シナ海に分布する。沿岸の浅所から深所の岩礁域に生息している。大型の物ほど生息水深が深い。全長は1mを超える。豊洲市場でも天然物を見かけることは少なく、稀に大物があると1匹US$200を超えることもある。養殖が盛んになったと言え、高値が続いている。
ごく淡いピンク掛かった艶やかな身は食するとくせがなく、まったりとして甘みが口いっぱいに広がる。高級寿司店でさえ滅多にネタケースには並ばないので、機会があれば是非とも食べたい。
同じハタ科の魚に、白身の大型高級魚として知られるアラがいる。ところが関西では、ハタ類(マハタやクエ)を指してアラと呼ぶことが多い。アラの旬は冬である。
【トレビア】
和漢三才図会には、「肉は脆白(淡く甘いの意)」、魚鑑には「種類多し。またマハタを以て上とす」と記載がある。
【マハタの目利き】
エラが鮮紅色で体に張りがあるほど新鮮である。目は澄んでいるものほどよく、濁っていたり、赤く血が滲んでいたり、張りがなくなって落ちくぼんだ感じのものは鮮度が悪い。また縞模様がはっきりしているものが新鮮である。
【マハタの漁法】
底釣り、底曳網など
【マハタの基本データ】
分類:スズキ目ハタ科マハタ属
学名:Epinephelus septemfasciatus (Thunberg,1793)
地方名:アマアラ(和歌山県、長崎県)、ホンマス(三重県、和歌山県、高知県)、アラ(兵庫県、山口県、長崎県)、タカバ(福岡県)、メトジ(富山県)、ヤスリゴチ(愛媛県)、ハタジロ(大阪)、マス(大阪、四国地方)、カナ(鳥取県米子、島根県浜田)、アーラミーバイ(沖縄県)、カンナギ、カケバカマ(石川県、富山県)、ナメラ(福井県)、キョウモドリ、スジアク(紀州)、クエ(土佐)、シマアラ(長崎県)、ツラナガ(秋田県男鹿)、ホンナメラ(福井県)、アカバ(高知県柏島)、シマアラ(長崎県)、シマモウカ(鹿児島県)
魚名の由来:尾びれの棘条という部分が太いことから、その名が付いた。
九州 和歌山 高知
夏