赤身(AKAMI)

メカジキの握り寿司の画像
眼旗魚の握り

眼旗魚の握り

【握り寿司: 赤身
メカジキは世界各地の温帯から熱帯の海域に分布する。外洋域の表・中層に生息する。全長は3m。上顎が剣のように極めて長く、扁平している。体色は背側が暗褐色、腹側は白色である。腹びれや鱗がない。

身肉はカジキ類の中で最も白く、柔らかい。照り焼きやステーキで食するのが一般的である。また練り製品の材料となる。日本ではそれほど好まれず、缶詰や冷凍品が輸出される。

マグロと同じく、中トロや大トロがあり、脂がのっている。実が白っぽく見えるのはそのせいである。元々大衆魚のため、価格的にも手に取りやすい。握り寿司にすると脂のこってりとした甘みと酢飯の酸味が口の中で絶妙に融合する。なにせ脂が体温でとろける食感も心地よい。気仙沼あたりの寿司屋では定番であるが、東京では回転寿司で偶に見かける程度である。

【メカジキの目利き】
メカジキの切り身を買う時は、艶があって張りがある物、脂がのっていそうな物、色のくすんでいないものを選ぶこと。

【メカジキの漁法】
刺し網や、延縄漁、突き棒漁

【メカジキの基本データ】
分類:スズキ目メカジキ科メカジキ属
学名:Xiphias gladius Linnaeus, 1758
地方名:メザス(富山)、ダクダ、ラクダ(千葉)、メカ(東京、高知県室戸)、メサラ、メダラ(神奈川)、シュウトメ(高知、和歌山)、ツン(山口、高知)、ハイオ(熊本)、ゴト(鹿児島)
由来:目が頭部に比して大きいことから、その名が付いた。

主産地

宮城 千葉

名産地

気仙沼

秋~冬