煮もの(NIMONO)

ハモの握り寿司の画像
鱧の握り

鱧の握り

【握り寿司: 白身】本州中部以南から朝鮮半島を経て、オーストラリア、インド洋、アフリカ東部まで分布する。ハモはウナギ目ハモ科に分類される。熱帯域を中心に世界に8種、日本にはハモの他、スズハモとハシナガアナゴの3種が分布しています。水深30~90m前後の砂泥や岩礁の混じった海底に生息する。日本では東シナ海と瀬戸内、紀州以南の太平洋側が主な漁場で、関東以北と日本海側では少ないです。大きい物は全長2m近くになるが、大型の物は雌が多い。関西から西で好まれる魚である。特に、大阪の天神祭りや京都の祇園祭りには欠かせない魚で、季節の風物誌である。

購入する時は、活け物か、活〆した物を求める。大きさは60~70cmぐらいが食べごろである。大きい物は皮が堅い。丸みがあって、光沢のある物を選ぶ。鱧のはしりは5月頃で、「水鱧」という。鱧は梅雨の水を飲んで旨くなると言われ、梅雨明けに脂が乗って旬を迎える。

白身で柔らかい肉質であるが、脂肪が多く濃厚な風味があり、なかなか美味である。骨切り*して、湯をくぐらせたものを握り、薬味を載せて食べるのが一般的。さっぱりと淡白な味わいで、後味も上品。丁寧に骨切りされたものであれば、柔らかな食感で食べやすく、シャリの酸味と鱧の旨みが調和する一品だ。

骨切りして湯にくぐらせた、花が開くように身が開いたものを、京都では「鱧落とし**」、大阪では「鱧ちり」と呼ぶ。梅肉を載せて頂いたり、煎り酒に付けて頂く。

*「骨切り」とは開いたハモの身のほうから、一寸(約3cm)幅に、25回の包丁を細かく入れ小骨を切り、しかも皮を切らないというむずかしい技術をいう。

**「鱧落とし」とは、骨切りしたハモをひと口大に切り、さっと熱湯にくぐらせて氷水に取り、梅肉醤油、煎り鮭などで食べる料理です。

ハモには旨味に関わるアミノ酸も多く含まれています。特に、旨味の主要成分であるグルタミン酸は約3,200mg、アスパラギン酸は約2,200mg含まれ、さらに甘味や旨味を補助するグリシンやアラニンもそれぞれ約1,200mg、約1,300mg含まれています。これらのアミノ酸は単独でも旨味を感じますが、魚類一般で多く見られる核酸系成分(イノシン酸やグアニル酸)との組み合わせによって旨味が強くなることが知られており、鱧でも同様の相乗効果があると推定されます。

【ハモの栄養成分】
ハモは生の状態で100gあたり 22.3g の高品質なたんぱく質を含み、淡泊ながら栄養価の高い白身魚です。 ビタミンDは5.0 μg、ビタミンB12は1.9 μg、ナイアシンは3.8 mg といった主要なビタミン類の含有量は、骨・神経・エネルギー代謝の健康を支えるのに役立ちます。さらに カルシウム79 mg、カリウム450 mg、リン280 mg といったミネラルバランスも良好で、健康的な食生活に寄与する魚介類の代表的な食材です。コンドロイチンを含み、肌の若返り、老化防止のみよい。

【ハモの目利き】
必ず活魚を使うこと。大きくなると皮が硬くなるので、60~70cmが食べごろである。丸みがあって、体表が光っているものが新鮮である。

【ハモの漁法】
ハモ胴、延縄、底曳網など

【ハモの基本データ】
分類:ウナギ目アナゴ科ハモ属
学名:Muraenesox cinereus (Forsskål,1775)
地方名:ギイギイ(佐渡ヶ島)、ハミ(富山県)、ジャハズ(石川県)、ウニハモ(福井県)、タツバモ、バッタモ(京都府宮津)、ギンハモ(神奈川県江ノ島)、ハム(土佐)、ジャハム(愛媛県)、ハモウナギ(鹿児島県)、ウド(喜界島)、ハンヌイユ(沖縄)

(2026年1月24日加筆)

主産地

和歌山 徳島 愛媛 山口

名産地

大矢野 門川 志布志 佐伯