【握り寿司: 白身】標準和名は鱒之介(マスノスケ)。キングサーモンの呼び名の方が一般的かもしれません。サケ科の中で最も大きい種である。アラスカなどの太平洋北部を中心に、オホーツク海、日本海北部など広い範囲に分布する。
マスノスケ(キングサーモン)は北半球の非常に長く流れが荒々しい川で進化した。数百kmの壮大な旅を成し遂げられるように、身肉は厚く、しっかりと発達している。他のサーモンよりも多くの脂肪を持ち、故郷までの旅が長ければ長い程、より多くの脂肪を蓄える。かなり特殊な環境で進化したせいで、キングサーモンはサーモンの中で最も数が少なく、世界全体のサーモンの0.1%以下しかいない。この希少性が災いして、裕福な消費者に好まれる高級食材となっている。
日本の河川では遡上しないが、北海道の太平洋岸では回遊しているものが少数漁獲される。天然物の多くは、カナダやアメリカなどから輸入されているものだ。また、アメリカ、カナダ、オーストラリア、チリなどでも養殖されている。
【マスノスケの基本データ】
分類:サケ目サケ科サケ属
学名:Oncorhynchus tschawytscha (Walbaum,1792)
地方名:オオスケ、スケ、ラシャ、ラシャマス
名前の由来:「スケ」はサケ(マス)の大きいものをいう言葉で、その名が付いた。
北海道
春~初夏