【握り寿司: イカ・タコ】本州中部以南、東シナ海、南シナ海から東南アジア、オーストラリア北部の沿岸・近海域に分布する。胴長40cm以上になる。産卵期は4~10月で、春と夏と秋に産卵のピークが見られる。寿命は1年。
生まれた季節や生息場所で体形に違いがあるため、産地や市場では様々な名称で呼ばれている。細長いものは、「ケンサキイカ」、「アカイカ」など。太いものは、「シロイカ」、「ブウドイカ」などと呼ばれる。また関東ではアカイカ、西日本ではシロイカと呼ぶが、この東西での呼び方の違いと、別に赤イカという種が存在するため、しばしば混乱が起こる。
身の繊維に沿って包丁を入れることで滑らかな舌ざわりとなり、シャリと相まって甘みと旨みが際立つ江戸前の仕事が光る一品だ。
【ケンサキイカの基本データ】
分類:ツツイカ目ヤリイカ科ケンサキイカ属
学名:Uroteuthis (Photololigo) edulis (Hoyle,1885)
地方名:アカイカ(関東地方)、ブドウイカ(日本海沿岸)、シロイカ(山陰地方)、ゴトウイカ(九州地方)
由来:頭の先端が尖がっていて、剣のように見えるため、剣先烏賊と呼ばれる。