【握り寿司: 光り物】
シンコ(新子)とは、体長10cm以下ほどのコノシロの幼魚を指す。市場では毎年、初物を競い合って東京中の寿司屋が買い求めるため、時には1kg当たり20万円を超える超高値で取引されることもある。魚体が非常に小さいため、握りでは一貫に2~10尾ほど重ねて付けられる。脂のりは控えめだが、若魚ならではの爽やかな風味と軽やかな味わいが特徴で、「皮も柔らかく淡白でコハダとはまた違った繊細で格別の味わいがあります」と評される。強い旨味や脂を楽しむというより、初夏を告げる清々しい季節感を味わう魚として珍重されており、この時期を心待ちにする鮨通も少なくない。
【シンコの主産地とその時期】
天草(7月中旬~9月)
有明海(8~10月)
東京湾(9~11月)
三河(6月下旬~9月)
七尾(9~10月)
舞阪(6月下旬~9月)
【シンコの基本データ】
分類:ニシン目ニシン科コノシロ属
学名:Konosirus punctatus (Temminck and Schlegel,1846)
(2026年5月19日加筆)