【握り寿司: 白身】北海道から九州の内湾の浅場に生息する。毎年3~4月、ヒラメから脂が抜けてスカスカとなった頃、出番を迎える。特に、評価が高いのは、東京湾産である。大きくなってもせいぜい1kg前後と他の産地と比べて小型なのに、味に深い旨みがある。
一晩から二日ぐらい寝かしたその身はしっとりとやわらかく、上品な甘さが噛みしめるほどにじわじわと押し寄せてくる。透明感のある白さときよらかな見た目がいかにも夏らしいネタだ。赤身とは違って、奥深さと粋を存分に感じられるネタだ。
【マコガレイの目利き】
マコガレイの美味しさは、活きていなければ、その真価が発揮されません。すし職人から高い評価を受けているサイズは2~3kgで、肉厚なものです。ちなみに、1kgのマコガレイで約40貫の握り寿司が作れる。
【マコガレイの漁法】
刺網、底曳網、定置網など
【マコガレイの基本データ】
分類:カレイ目カレイ科マガレイ属
学名:Pleuronectes yokohamae (Günther,1877)
地方名:クチボソ(日本海側)アマテ(岡山県、広島県、山口県、愛媛県)、クチボソ(福井県、富山県、鳥取県、島根県、広島県、山口県)、シロシタガレイ、マコ(東京都)、モガレイ(愛知県、静岡県、大阪府、山口県)、アオメ(宮城県、福島県、京都府)、ムシビラメ(福島県小名浜)、アマカレイ(兵庫県明石)、オカガレ(富山県)、カシラクロ(青森県)、クロガシラ(北海道)、モク(新潟県)、アカガレイ(富山県)、セグロ(福井県)、ヤマブシカレイ(鳥取県)、ホンクチガレイ(岡山県)、アマコガレイ(香川県)
魚名の由来:不明